事例紹介

WORKLIST

2020年12月30日

一般社団法人 市民エネルギー生駒(再生可能エネルギー推進事業)

一般社団法人 市民エネルギー生駒(再生可能エネルギー推進事業)

生駒市民共同発電所1~4号機(奈良県生駒市)
太陽光発電システム=250kW
話し手:一般社団法人 市民エネルギー生駒 理事様

01
導入理由

当団体は、再生可能エネルギー源導入・省エネルギーの実践、社会変革提案など、環境問題全般の解決に資する事業を行うことを目的に2013年に設立された団体です。環境都市No.1を目指す生駒市の取り組みとして、再生可能エネルギーの普及と得られた収益を地域に還元する活動を行政と連携しながら実施しております。2014年4月に共同発電所1号機を設置したことを皮切りに、2016年には生駒市が運営する幼稚園に2号機、福祉センターに3号機を設置、2107年末に4号機を生駒市高山町に導入されました。

これらの再生可能エネルギーは地域連携で、地域電力の「いこま市民パワー」を通じて生駒市民に自然エネルギーを提供されています。こうした地域への貢献活動が徐々に認められ、環境省の「環境大臣賞」や経済産業省から「新エネ大賞」を受賞しております。

02
KNPを選定した理由

当団体は、エネルギーの専門家集団ではありません。ただ、生駒市の未来と持続可能な世界になって欲しいとの市民の願いを反映するための団体です。また、高齢の方が多く、難解な電力制度の話や再生可能エネルギーの専門的な設計の話をされても、それだけでは全体の納得感は得られませんでした。KNPさんは、経済合理性に加えて私たちの細かな質問を一つ一つかみ砕いて説明をしてくれました。

地域の集会などに積極的に顔を出してくれまして、心配性な住民からは重箱の隅をつくような意地悪な意見も出ましたが、担当者の方は嫌な顔をせずにじっくりと膝を突き合わせて話を聞いてくれました。休日返上だったのではないでしょうか。そうしたことからこの会社なら信頼できると、最終的には共同発電所の1号機から4号機の全ての発電所の設計と設置で一緒に取り組むことになりました。

03
今だから話せる導入話

太陽光発電所の建設は生駒市と当団体との共同企画で、同市の所有地を賃借して設置されています。そのため同市への提出書類が非常に多く、景観条例をはじめとする各種条例や規則に即した設置方法を厳守する必要があります。しかも、それらを管轄する関係部門は当然一か所ではありませんから、連携面で非常に苦労されていました。私が言うのもなんですが、行政はどうしても横の情報共有が遅れがちになるので、重複の説明が求められます。

何度も何度も説明資料を作り変えて懸命に訪問する姿は今でも記憶に残っていますね(笑)
特に印象深かったのは、条例等の要因によって当初の計画から度重なる変更が発生し、最終的に完成した書類がすさまじく分厚くなったことです。最終的には、1000ページ、厚さ5cmもの膨大な書類を提出することが求められたのです。また、同市への提出書類については全てCADなどの専門ソフトウェアを用いての資料作成が求められますので、高い専門性と正確さが必要だったと聞きましたが、無事に提出をして頂きました。

04
その後の対応

設置した後の事件として記憶に新しいのは、2018年に関西地方を襲った台風24号ですね。当時は瞬間風速62mもの猛風が吹き、風速50mにも耐えられる様に設計したパワコン台が大破しました。想定していた風速をはるかに超えた威力でして、改めて自然の猛威を感じた瞬間でした。翌日にはKNPさんに現地へ確認に行ってもらいました。パワコンについては7割が稼働していましたが、漏電の可能性も有るということで安全面を最優先し、全てのパワコンを停止していただきました。

自然災害補償に加入していたので、保証会社への手配、パワコンメーカーへの手配、パワコン台の新設での設計の見直しまでスピーディにやっていただけたので本当に助かりましたね。通常は保険会社等の審査も有り、1ヶ月以上の時間が掛かると言われたのですが、手続き書類の準備も敏速かつ正確に行えましたので、約2週間で復旧する事が出来ました。自然の猛威とはいえ、パワコンが動かないと売電が行えず、機会損失が拡大することは何としても防ぎたかったのでKNPさんにお願いしていて本当に良かったと思っています。

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